2021年4月中旬に湊庵メンバー(ふじぼ、おかみ、荒武)で、長野県へ視察旅行へ赴いたのでそちらで学んできたことを荒武が代表して書き記します!
今回の記事は全三部で、それぞれ「①小谷村ゲストハウス「梢の雪」〜山菜狩りツアー編」「②諏訪と松本のゲストハウスを訪ねてみた編」「③善光寺門前町空き家見学会編」となります。
第三部は「③善光寺門前町空き家見学会編」ということで、パワースポット善光寺がある町で何が起こっているのか!?体感し学んできたことをご紹介していきます!
三部に分けてお送りしてきた湊庵メンバーの長野視察旅行も最終編でございます。
長野視察での最終目的地となったのは長野市「善光寺門前町」です。
こちらでは、毎月「空き家見学会」なる取り組みが開かれ、空き家を見学し町のことを知った参加者が続々と空き物件に入居するという好循環が生まれているそう。
仕掛け人のお一人である倉石さんと仕事でご一緒させていただいたのをきっかけに知った事例で、いつか必ず訪れようと思っていた善光寺の門前町。
調べてみるとたくさんのリノベーション物件と思われる拠点を多数見つけることができました。
胸を躍らせいざ、善光寺へ!
今も昔も変わらない荘厳な佇まいに圧倒されました。
日本各地から参拝されていた場所なだけに、かつての繁栄が今もなお続いていることを感じることができる場所でした。
空き家見学会が13時からということもあり、早めに到着した我々は事前に善光寺のリノベーションプロジェクトをチェックしておくべくおしゃれなお店を訪ねました。
気になったのが善光寺表参道にある「Foret coffee」さん。
素敵なペイントが店内の至るところに施されており、洗練された空間が一同をお出迎え。
注文したコーヒーがとても美味しかったです〜
町を散策していたらあっという間に指定の時間になり、いざ空き家見学会!!
ナノグラフィカという善光寺のまちづくり拠点(半日だけの滞在では学び切ることができなかったです…)が集合場所でした。
MY ROOMという不動産、建築設計・施工をやっている会社の代表を務められている倉石さんのご案内のもと門前町の空き家を見学していきます。
我々が参加した空き家見学会は109回目でした。
さすが、厚みのある活動なだけに濃密なまちあるきを体験させていただきました。
空き家の内容は、空き家見学会のみなさんとオーナーさんとの信頼関係で内覧させてもらっている都合上公開はできませんが、この日は3軒の空き店舗や空き家を見学させてもらいました。
それぞれの空き物件をめぐる中で倉石さんがエリアの特徴や歴史を教えてくれました。
空き家見学会での倉石さんの言葉の端々から、この土地の文脈を汲んだ出店や暮らし方をしてもらいたいという意図が感じられ、このエリアでの居住や出店を検討している人たちからするとそれぞれの参加者がアクションを起こすための背中を押してくれるような情報だということを感じ取りました。
実際マッチングが完了したであろう物件がまちなかの至るところにありました。
特徴的だったのは外観をほとんどいじっていない手法だったことです。
こういった手法はまちなみを意識して行われることが多いと思うのですが、他にも開業にあたって近隣の人から認識してもらいやすくなる点だったり、リノベーションコストも抑えられるというメリットがあると教えていただきました。
空き家見学会の終盤に、参加前に通りがかった表参道を抜けました。
ここで自分の中にある変化が生まれていることに気が付きます。
それは先程何気なく通り過ぎていた通りを見る自分の視点の解像度が上がっていたことです。
空き家見学会を通して、まちを練り歩き、町の歴史を学び、空き家を見学しながら暮らしを想像する…
その土地との接点を長く多く持つことで町の見え方が変わったのだと荒武は感じました。
町を見る視点の解像度が上がるという不思議な感覚を覚えた興奮が冷めやらぬまま、私達の4日間の長野視察旅行は終わりを迎えました。